【旭川エリア】子育て応援特集
ロングセラーも、話題の知育絵本も! 赤ちゃんから楽しめる7冊をご紹介
旭川にも雪が積もり、寒さもだんだんと厳しくなってきました。
赤ちゃんと過ごす初めての冬を迎えるパパ・ママは、お出掛けもなかなかハードルが高く、また感染症の心配もあり、冬はおうち時間が増えるご家庭も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなおうち時間にぴったりの「絵本」をご紹介します。
どれも旭川市内の図書館で借りられるもので、それぞれ置いてある図書館を紹介しています。
この記事では特に0歳児から楽しめる「あかちゃんえほん」を取り上げています。
まだまだ限られた生活体験の中で暮らしている赤ちゃんに絵本を選ぶ際は「ことば」「絵」「テーマ」の3つを軸に、シンプルなものを手に取ると良いとされています。
今回ご紹介する絵本は、実際に0歳児に絵本を読み聞かせる中で赤ちゃんの食いつきがよかったものです。
それぞれ選んだときの軸(ことば・絵・テーマ)も載せてみました。
「ねないこだれだ」は初版が1969年に発行され、今もなお長く愛されるロングセラー中のロングセラーです!
お父さんお母さんだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんまで知っている1冊かもしれませんね。
作者のせな けいこさんの絵本は貼り絵が印象的で、途中で出てくるふくろうの体や子どもの髪の毛は、貼り絵ならではの味が出ています。
シンプルな貼り絵と独特のストーリーで絵本の世界に引き込まれます。
夜に出てくる動物に触れられるのも珍しく魅力的で、寝かしつけ前の読み聞かせにも良いですね。
物語があるものの、内容はとっても簡単なので0歳児から読んで聞かせられるお話です。
中央図書館、末広図書館、永山図書館、東光図書館、神楽図書館、東旭川分室、東鷹栖分室、新旭川分室、春光台分室、愛宕分室、江丹別分室、北星分室
作者の三浦太郎さんは絵本作家で、たくさんの絵本を書かれているので、名前を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
作者の娘さんのいやいや期に特に嫌がったのがお風呂で、そんな娘さんに「おふろは楽しくて、あったかいよ」と語りかけていたときの気持ちで作った1冊だそうです。
「おふろにはいろ」は身近な野菜や果物が「服」を脱いでお風呂に入る様子が描かれています。
玉ねぎ、とうもろこし、みかん...彼らの「服」ってなんだろう。子どもの視点に立てる1冊です。
お風呂前の読み聞かせにもぴったりで、一緒に服を脱いで温かいお風呂に入りたくなるお話です。
裏表紙のイラストがとっても可愛らしいですよ。
中央図書館、東光図書館、神楽図書館、神居分室、自動車文庫
「けんけんぱっ」は、絵描きのにご まりこさんの作品で、柔らかくて可愛らしい動物の絵が魅力です。
手書きならでは、動物たちの毛も1本1本、いろんな色で描かれており、繊細な彩りは大人も癒されます。
動物が「けんけんぱ」をしながら1匹、2匹...と徐々に増えていきます。
「ぱ」のときにこちらを向く動物たちがチャーミングで、乳児の好きな「ぱ」の音も重なり、最後のページでは赤ちゃんもきっと笑ってくれます。
ストーリーはないのに、どこか優しい気持ちになれる絵本です。
中央図書館、北星分室
ちょっと奇抜な色使いにも思えるこの1冊は、アメリカ生まれの知育おもちゃで有名な Sassy(サッシー)の絵本です。
日本人の大人には派手に感じても、視覚が発達途中の赤ちゃんには認識しやすく惹きつけられるようです。
「人の顔」「水玉」「しま模様」という乳児が大好きなものが散りばめられており、まだまだ白黒の世界にいる生後2か月の赤ちゃんも、ケタケタと声を出して笑ってくれました。
赤ちゃんが楽しくなる言葉が並んでいて、読み聞かせるだけでなく、音を発して反応を見るやりとりを楽しめます。表紙だけでなく、中もとってもカラフルで「絵」も「音」も楽しめる1冊です。
ぐずっている子も泣き病むほど赤ちゃんを魅了するようで、おもちゃのような絵本です。
東鷹栖分室
「どうぶついろいろかくれんぼ」はいしかわこうじさんのかたぬきえほんシリーズの1冊です。
右ページが型抜きになっており、ページをめくると動物が出てきます。
動物の名前が分かるお子さんは、色と鳴き声からなんの動物か当てる遊びもできますね。
左ページは赤・黄・青などはっきりした8色が1ページずつ移り変わります。
「きいろ yellow」のように色の名前と英語スペルも書いてあるので、色に興味を持つきっかけになるかもしれません。
ボードブックなので赤ちゃんが破いてしまう心配なく、自分でページをめくって遊べますよ。
中央図書館、末広図書館、神楽図書館、神居分室、自動車文庫
作者のtupera tuperaは実際にお子さんを育てるご夫婦のユニットです。
もともとは服飾作家として創作活動をしており、展示会でお客さんから言われた「絵本は作られていないんですか?」という声から絵本も作るようになったそうです。
パソコンを使わず手作業で作られているというイラストは、独特な表情ながらどこか可愛らしく、確かにTシャツなどの服飾品にデザインされていそうなユニークな絵です。
「やさいさん やさいさん だあれ」と繰り返されることばの次には、いろいろな野菜が土の中から出てきます。右ページは全て上にめくることができる仕掛けがされており「すっぽーん」と飛び出す様子に赤ちゃんも笑ってくれます。
大きなお子さんは、葉っぱの形だけで野菜を当てる遊びもでき、幅広い年齢の子どもが楽しめる1冊です。
東光図書館、神楽図書館、愛宕分室、神居分室
「ごぶごぶ ごぼごぼ」もよく推薦されている絵本で、知っている方が多いのではないでしょうか。
この絵本が赤ちゃんを引き付ける理由は、作者のバックグラウンドを知ると納得かもしれません。
作者である駒形 克己さんは、海外でデザインの仕事をしていたデザイナーです。デザイナーでありながら、美術大学での指導や手話絵本の作成など多岐にわたって活躍されている方です。
駒形さんの本は、日本のみならずイタリアやスイスでも国際児童図書として受賞歴があります。
「ごぶごぶ ごぼごぼ」は赤ちゃんが大好きな「丸」が鮮やかなコントラストで散りばめられており、視力が未発達の低月齢児でも楽しめます。
カラフルなのに「もじ」と「え」のバランスで、不思議と水の中にいるような気分になります。
赤ちゃんも大好きなお風呂や、お母さんのおなかの中を思い浮かべているかもしれませんね。
物語ではなく擬音語で構成されているので、ことばの分からない赤ちゃんも「音」でにっこり笑います。
最後のページは子どもだけでなく私も惹きつけられます。
東光図書館、神楽図書館、北星分室
もう少し大きな子ども向けの絵本と違って、「あかちゃんえほん」はストーリーも無く、絵もシンプルで、パパやママからすると少し物足りない気がしたり、物語を一緒に楽しむような読み方はできませんよね。
しかしページ数も文字数も少ない、そんなこの時期だからこそ、絵本のつくりや作者にも目を向けることで、親側ももっともっと「絵本の世界」や「読み聞かせの時間」を楽しめるかもしれません。
選びきれないほどたくさんの絵本がある図書館。今回ご紹介した内容が、読み聞かせや絵本選びのきっかけになれば幸いです。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。